不妊症について
不妊とは
WHO(世界保健機構)の定義によると「2年間に渡り避妊せずに性生活を試みても妊娠に至らない状態」となっています。
日本ではカップルが妊娠を希望して性生活を行った場合、1年でほぼ80%が妊娠に至り、2年で90%が妊娠に至ると報告されています。日本では6.7組に1組が不妊の状態となっています。
妊娠に向けて
妊娠しやすい体質になるためにはご自身の身体の状態を把握することが大切になります。
★ストレス状態
★冷えの改善
★ホルモンの働きの改善 するとが大切になります。
卵巣は単独で働いているわけではなく、常に脳の奥から分泌されるホルモンの働きによって、卵子・卵胞を育て、十分に発育した卵胞があれば排卵を促す為のホルモンの切替と、排卵させるためのホルモンが一気に放出されます。
常に冷えを感じていたり、ストレスによって首や肩が凝る、寝起きが非常に調子悪い、と言うような方は、このようなホルモンの働きや切替が上手くできておらず月経の周期が乱れたり、基礎体温でも高温期が短い、綺麗な二層にならないなどの状態が起きやすくなります。
このように冷えやストレスにある身体の状態を改善し、自然な状態で質の良い卵子ができると、いい状態で排卵し、黄体ホルモンもよく働きます。
まずはあなたの身体のケアから始めてみませんか?
「気持ちが不安になる」「プレッシャーに押しつぶされそう」、なかなか妊娠できないストレスは知らない間に身体に影響をあたえています。
赤ちゃんを授かるにはまずママになるあなたの身体が大切です。
ご自分の生活や体を見直し、万全な体つくりをしましょう!
それが体の自信につながり、いい卵ができ、結果的により早く良い結果をうみます。
適度な運動、バランスのとれたお食事、睡眠 日常できることから改善してみてください。
不妊の原因
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視床下部・下垂体・卵巣の異常により、正常な排卵が見られない。
脳の下方にある視床下部の機能が低下して、性腺刺激ホルモン(GnRH)などが分泌され、下垂体に移送されます。下垂体はその刺激を受けて卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの2つのホルモンを分泌します。卵巣がこの2つのホルモンの刺激を受けて卵胞(卵子を作る細胞)が成長していきます。正常な排卵はこのような過程で行われます。
視床下部はホルモンの中枢だけでなく、情緒や自律神経の中枢があり、ストレスなどの心理的や代謝的要因によって、GnRHの分泌が損なわれます。これら一連の作業の中で異常が生じると排卵に至らず不妊の原因になります。
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卵管の異常により 卵子の捕捉や精子の輸送が正常に行われない。
卵管は卵巣から排出された卵子を捕捉し卵管腔(卵子の通り道)へ取り込み、精子との出会いの場となり受精を促し、受精卵を子宮内へ輸送するという妊娠の過程で重要な役割を果たします。卵管の癒着や卵管狭窄など卵管にダメージを受けると、卵管から飛び出す卵子をうまくキャッチできなくなったり、キャッチできても卵管の中を子宮までうまく卵子を運べなくなる結果、不妊症となります。
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子宮の異常により精子の朔上や受精卵の着床が障害される。
子宮は胚が着床し、胎児が発育する場所です。子宮の形に異常がある場合や奇形があると受精卵の着床が障害され不妊症の原因となります。